ダウンのクリーニング　汚れ除去　水洗い

こんにちは有限会社クリーニングミハシ、染み抜き・復元技術者の武内です。

クリーニングミハシは、東京都目黒区西小山駅界隈で、おかげ様で創業60年を迎え昔ながらの熟練した職人技術と、また着たいをかなえる復元技術が融合した、トータルケア、クリーニングです。本日は、ダウンの汚れ落としについてお話さしていただきます。

これをご覧になっているお客様は、今お使いのクリーニング店で袖の黒ずみ汚れや、襟の油汚れ、もしくはポケット周りや裾の汚れ等は落ちておりますでしょうか。落ちないには必ず原因がございます。繊維の問題であったり、色柄の流出・形崩れ・装飾品によって思うようなクリーニングができなかったり、はたまたドライクリーニングや水洗い不可によってクリーニングが困難な場合がございます。しかし、クリーニング店によってはクリーニングの方法が違うので各店、汚れやシミの落ち方がやはり変わってくるのです。

今回のご依頼はお気に入りのダウンの汚れ落としです。やはりこちらもドライクリーニングのみ可能・水洗い不可となっている商品でした。

中には、表示通りしか絶対やらないクリーニング店ももちろんあります。アパレルさんが安全に洗える品質表示通りで。何も間違いがないクリーニング方法かとおもいます。

しかし、ドライクリーニングだけでは今回の汚れはキレイに除去出来ていなかった事例でございました。

汚れが残ってしまうのは、お客様のご希望ではない為、追加でウエットクリーニングである特殊洗浄をいたしました。

衣類を維持するには問題がないドライクリーニングですが、

何も問題がないのは、クリーニング方法であって『汚れ落とし』には少々問題が起こり得ます。例えば、ドライクリーニング表示のダウンを例にすると、ずっとドライクリーニングしか基本はできないことになります。

ドライクリーニングは、油分除去は得意ですが、デメリットとして、汗を除去しづらい性質があります。

私たちに例えると…感覚的には汗が取り切らない状態でお風呂から上がるような気持ちでしょうか。

これを何年も蓄積となると、あまり気持ちが良いものではありません。ダウンも一緒です。

放置するとダウンから私達が感じるケースとしては、汗が酸化した臭いや、ベタつき、汗を吸収したので膨らまないダウンの潰れ、汗の成分によるごわつき、などのトラブルが考えられます。

次には、汗を放置することで、ダウン自体に起こるトラブルは『色の変色』です。汗は時間が経つと酸性からアルカリ性に変化します。すると、どんな衣類の地色も溶かし脱色・変色を起こす恐れが高くなります。

汗を蓄積する事のトラブルをお話ししましたが、ダウンも水洗いができた方が良い点は沢山ありますが、どうしても水洗いしない、もしくは出来ない衣類もある事はご理解くださいませ。この見極めは、やはり熟練した見極めと　クリーニング技術力になります。