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塩素による脱色の染色復元加工

東京都目黒区本町、西小山駅を中心にご愛顧頂いておりますプロショップ・クリーニングミハシです。

本日は「脱色」についてお話いたします。


脱色といわれても、実は変色・褪色という現象もあり、イマイチ専門家でないと区別しずらい部分があるんです。


本日は、その中でも脱色を復元する技術を取り上げたいと思います。

今回ご依頼いただいたカーキ色のパンツを、塩素カビ漂白材が着いてしまい オレンジ色になってしまった事例です。

なぜ、薬剤がつくとオレンジになるかお分かりですか?


これは、カーキ色が、緑色➕オレンジ色➕黒色から出来上がってるからです。

白いパンツにカーキ色に染める為に、三色を混ぜてつくって 1番強い色が残ったのがオレンジ色というのが理由です。


そして、原因が分かれば色掛けによる・染色復元加工の作業を始めていきます。

原因が、塩素漂白となると1つ大きなデメリットが生じます。

それは塩素漂白で色が抜けた箇所の『ガラス化現象』です。専門用語になりますが、つまり色掛けしようとしている箇所がガラスのように表面が変化してしまいます。

変化することで、色掛けしても色が入り辛く、染色定着も弱くなります。


染色補正が出来るプロであれば、あるあるの話で、私達プロはこの定着させる方法で悩む事もしばしばございます。


さて、定着の問題が解決したら

早速始めていきます。

まずは、抜けた箇所にまだ塩素薬剤が残留していると生地を痛めていくので、薬剤を中和していきます。


それから作業開始です。

使う道具は筆のみで

染料を着けていく根気のいる作業です。

一度では色が乗らないので、糸一本一本に染色するように重ね塗りしていきます。


色が入れば、蒸しあげて完成です。

脱色・変色・褪色のお色直しは、一般的なクリーニングでは復元不可能ですので、毎日遠方よりお問い合わせを頂いております。


もし、お困りの事がございましたら、出来得る限りご対応させて頂きますので、どうぞご相談くださいませ。


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